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zoom RSS ボスフリースプロケットを外す・分解する

<<   作成日時 : 2012/03/31 16:22   >>

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比較低価格帯の自転車で使用されている、6段変速もしくは7段変速のリアスプロケットといえば、いわゆる「ボスフリー」と呼ばれるタイプのスプロケットであることが殆どです。シマノでは「マルチプルフリーホイール」と呼んでおり、MFから始まる型番のスプロケットがこれに該当します。最近のモデルであれば、大抵MF-TZ20(6速)もしくはMF-TZ21(7速)が使われているかと思います。

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市販の自転車工具セット(たとえばパークツールAK-37)には、よくスプロケットリムーバーと称する、短いチェーンが付いた棒状の工具が入っています。何かの武器のようにも見え、実際、「ヌンチャク」とか「犬殺し」といったブッソウな名で呼ばれることもあるようです。しかし、これはカセットスプロケット(フリーホイールを内蔵していないタイプ)を外す際に「回り止め」として使う物であり、ボスフリーのスプロケットを外す際には、通常これらは不要です。

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シマノからTL-FW30 マルチプルフリー抜き工具と呼ばれる工具が発売されておりますが、他社からもこのような「ボスフリー抜き」と呼ばれる工具が出ています(パークツールFR-1Cなど)。これとモンキーレンチ等があれば、通常はボスフリースプロケットを外すことができます。方法は簡単で、ホイールを外してから、スプロケットの軸部にボスフリー抜きを差し込み、レンチを使って反時計回りに回せばOKです。
なお、自転車工具セットに大抵入っているカセットスプロケット用の抜き工具も、ボスフリー抜き工具と形状が似ているものがあったりしますが(たとえばパークツールFR-5C)、ボスフリー抜きとして使うことはできません。

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先ほど「ボスフリーを外す際は不要」と書いたスプロケットリムーバーですが、パークツールの場合、実はシマノのTL-FW30を回すレンチとしても使うことが可能だったりします(写真はパークツールSR-1)。ただ、そのためにわざわざ買う必要はないでしょう。
なお、ハブを留めているナットを、この状態で上から適当に締め込んでおいたほうが、ボスフリー外しが外れてしまうのを防げるという話もあります。

ところで、このボスフリースプロケットが固着して外れない…という事は、十分起こりえます。というのも、通常の走行時には、ボスフリースプロケットは締め込まれる方向に力がかかるようになっているのです。

ネジが固着してしまった場合には、浸透力の強いクレ5-56や、ワコーズ ラスペネをネジ部に吹き付けて、浸透させるという技がよく使われます。しかし、これらのケミカルは洗浄力が強いことでも知られており、下手にコレをやると、ハブのベアリング部や、ボスフリーのフリーホイール部の潤滑に悪影響を及ぼす危険性があります。

実は、先日のメンテナンスの際に、はじめてこのような状況に陥ってしまいました。モンキーレンチをプラスチックハンマーで叩くという技も試したのですが、その時には効果無しでした。

Twitterで皆様にアイディアを募ったところ、以下のような提案が寄せられました。ご提供下さった方々には、お礼申し上げます。(実際には、翌日試したらあっさり外れちゃったので、以下の方法は試していないのですが。)


●モンキーの柄を鉄パイプで延長して、その先をハンマーで叩く
意外とこれを推す人が多かったですね。鉄パイプの内径がモンキーレンチの柄とあまりすき間が出ないようにする必要があるのと、ハンマーで叩いた際に鉄パイプやモンキーレンチを飛ばして、ケガその他被害を出さないように注意する必要はありそうです。強度を要するので、塩ビパイプとかでは無理そうです。

●ボスフリー抜きを万力で固定して、ホイールの方を回す
実際に自転車店でやっている方法だそうです。力の入り方を考えると、これが一番確実そうですね。

●一人がホイールを固定し、もう一人がモンキーレンチに足を乗せる
これも推す人が多かったかな。2人で作業できる場合は、これが手っ取り早そうですが、転倒などの事故を起こさないように注意が必要でしょうね。

●ヒートガンで温めてみる / ドライアイスでボスを局所的に冷やす
熱による膨張・収縮を利用するというアイディアですね。ただ、ヒートガン(ドライヤで代用できるかな?)だとベアリングやフリーホイールの潤滑に影響が出ないか、ちょっと心配です。ドライアイスは、すぐに調達できるかという問題などがありそうです。

他には、パークツールから、FRW-1 フリーホイールリムーバーレンチという、そのものズバリ的な商品が出ています。柄が長そうに見えますが、どこまで効果があるかは未知数です。

いずれにせよ、作業時には極力摩擦力を確保できるよう、タイヤを外さない状態で作業するとか、手が滑らないようニトリル手袋などで作業するとか、いろいろ試す必要はありそうです。

また、ボスフリースプロケットを取り付ける前には、ねじ込み部を、パーツクリーナーを染みこませたウエスで拭き取ってから、グリスをねじ山に塗っておくと、固着が防げるかもしれません。

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どうしても5-56やラスペネを使わざるを得ない場合ですが、スポークガード(スプロケットとスポークの間に付く板。たいてい透明。チェーン外れ等でスポークが痛むのを防ぐ)側からノズルを差し込んで、あまり飛んだり垂れたりしないよう、ねじ山部に少量吹いてやれば、うまく行くかもしれません。
もちろん、後でハブをグリスアップするとか、今のスプロケットを再使用しないとかいう条件であれば、遠慮無く吹き付けて構わないかもしれませんが、その場合でも、タイヤ等へ付着するとゴムや樹脂が劣化しますので、矢鱈吹き付けるのも考え物でしょう。

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さて、通常のカセットスプロケット(フリーホイールを内蔵していないタイプ)用のスプロケットリムーバー(面倒なので、以下「ヌンチャク」と略)ですが、実はボスフリースプロケットに対しても使い途があります。但し、「ヌンチャク」が2つ必要です。
上掲写真のように、トップギアとそれ以外のギアに「ヌンチャク」を掛けて、トップギアを反時計方向に回すと、ボスフリースプロケットをバラすことができます。

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分解できました。なお、今のシマノMF-TZ21などでは、ロー側の3段が一体になっています。

組み立てるときは、逆の手順を取りますが、部品の向きなどに気をつける必要があります。フリーホイールにギアを差し込んでいくときには、切り欠きの関係でギアの向きが一定になるようになっています。ギアに付いている「△」印を目印に、全てのギアの向きをそろえます。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。すごくわかりやすい説明に驚きました!早速やってみようと思います。
で、質問ですが14−28Tのトップ側の14Tを11Tに組み替えることは可能ですか?可能だとすればシマノのどの製品を買えばいいのでしょうか?型番等がわかれば教えて下さい。
とよちゃん
2012/04/02 10:38
コメントありがとうございます。

以前は、シマノからもトップ11Tのボスフリースプロケット(MF-HG50-7)が出ていたのだそうですが、ちょっと前に生産終了しておりますので、入手は困難でしょう。1枚目の写真にあるMF-HG37(13-28T)も生産完了品です。
ボスフリーとカセットでは、いろいろ形状も違うので、組み替えるのは不可能ではないかと思われます。

敢えてやるのであれば、台湾のDNPというメーカーから出ているボスフリースプロケットでトップが11Tというものがありますので、それを使うという手があります。ただ、シマノに比べると精度は若干劣るようです。(耐久性は「かなり」劣るとの噂も…。)
また、日本国内では正規代理店が存在せず、個人輸入代行業者(Office TOKIMSやギアステーションが有名かな…)か、ヤフオクあたりで入手することになります。
katagiri
2012/04/02 22:58
早速のアドバイスありがとうございます!
Googleで検索したところやはり「MF-HG50-7」は入手困難で皆が探しているようですね。
DNS製は手元にあるのですが、おっしゃる通りいまいち使用する気が起こらず、その他何かあればと思って検索を続けていたところ、「MF-HG37」は何とか手に入りそうですが、下記のもので良いのでしょうか?

http://www.amazon.com/Shimano-MF-HG37-Tourney-Freewheel-13-28T/dp/B001IORDH0/ref=sr_1_5?ie=UTF8&qid=1333413572&sr=8-5

素人くさい質問ですいません。
とよちゃん
2012/04/03 10:05
「DNS」ではなくて「DNP」でした。
とよちゃん
2012/04/03 10:08
MF-HG37ですが、仰せのリンク先の物で間違いないかと思います。
国内でも、楽天のショップで在庫を持っている会社があるようです。
http://item.rakuten.co.jp/bebike/mf-hg37/
katagiri
2012/04/03 23:46
ありがとうございます。早速購入してみます。
とよちゃん
2012/04/04 18:29

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